8月22日、読売新聞朝刊紙面にて「ひらく」が紹介されました。

新言論誌「ひらく」気を吐く 3000部増刷(2019年8月22日「読売新聞」朝刊)

現代文明や日本の思想を論じようという雑誌『ひらく』(エイアンドエフ)が創刊された。雑誌界に逆風が吹く中で、重厚なテーマを扱っているにもかかわらず、3000部を増刷して気を吐いている。
『ひらく』の監修を務める社会経済学者の佐伯啓思氏は巻頭言で、現代文明は表面上の活気とは裏腹に、秩序の崩壊や価値の混乱が深刻だと指摘。同誌を、現代文明を批判的に論じる場所として作ると説明した。そして、未完でも刺激に富んだ思索を実験的に紹介し、社会科学や自然科学、芸術論などを横断させたいと表明している。
第一特集は、「日本文化の根源へ」として、松岡正剛・編集工学研究所長と佐伯氏の対談、作家・又吉直樹氏のインタビュー、作家・上田岳弘氏と佐伯氏の対談などを掲載。ほかにも仏教学者・末木文美士氏、文芸評論家・安藤礼二氏、思想史学者・先崎彰容氏らの論考を盛り込んだ。
第二特集は「現代という病」。論考は、1人あたり原稿用紙30~40枚分と、読み応えがあるものをそろえた。一方で、38ページにわたる黒鉄ヒロシ氏のマンガ「首斬り 漫伝生死郎」など、ビジュアル的に楽しめるものも豊富だ。
年に2回の刊行を予定。編集委員長の澤村修治氏は「論議の場はかつて、いかに急(せ)く時でも悠然がマナーだった。それに倣い、私たちも同時代の『せっかち』から離れようとしている」と話す。